PFUのOCRソフトウエア「DynaEye EX」(https://www.pfu.fujitsu.com/dynaeye/product/ex/)とWinActorを組み合わせた業務を実際に構築しました。

業務はある通信サービスの支払方法変更受付で、ユーザーは定型の用紙に記入して通信サービスの提供会社に送付、受け取った提供会社は紙に記載された内容を社内システムに入力する、という業務です。
記載された内容の入力は一次入力と二次入力に分かれていて、二次入力はベリファイの役割となります。ベリファイで一次入力と相違がある場合は三次入力に回ります。

今回、OCRでユーザーが記載した内容を電子化し、一次入力をRPAで行うという設計にしました。

今回使用したOCRの識字率ですが、活字の英数字は90%以上、手書きの数字も90%以上の識字率でした。しかし、手書きの日本語は50%未満の識字率で、AIなどにあるような前後判断はなく、読み取った字を類似した字に置き換えるという仕様のため日本語の識字率は低い結果なのではないかと思われます。
ただし、今回は数字が主に読み取れて電子化できれば問題なかったので、価格も安い「DynaEye EX」を選択しました。

ちなみに、導入効果は一次入力の自動化により、現運用から40%程度工数を削減できるものとなりました。