今日から始めるRPA-WinActor-

今話題になっているRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の数あるエンジンの中でも、導入ハードルが低い点と国産であるという点で注目を集めているWinActor(NTT-AT)を実際に導入してみたので、実際WinActorってどうなの?を紹介するブログです。

RPAツール「WinActor」の管理運用ツール「WinDirector powered by NTT-AT」

2017年から販売しているWinDirectorにNTT-ATが開発したWinActor管理モジュールを組み込み、セキュリティなどの管理機能が強化されて「WinDirector ver.2.0」として、2月15日からNTT-ATとNTTデータ両社で販売されるそうです。

WinActorを利用するユーザーの権限設定や、複数のシナリオを「ジョブ」として集約するシナリオとジョブ管理機能、組織ごとのジョブの実行状況をリアルタイムにグラフ表示するジョブの稼動状況管理などの機能を備えるほか、同時利用ライセンス数を動的に管理するフローティングライセンスにオプションで対応するようで、より管理機能が強化されています。

PC 1台からのスピーディーな導入から、サーバーやクラウドによる統一的な管理まで、WinActorの利用形態を顧客の業務に合わせてより柔軟に選択できるようになるようにしているとのことです。

WinActorは簡単に作成できるところが魅力ですが、その分、野良ロボットの増加やシナリオの書き換えによるフロー逸脱の増加が懸念されますので、こうした管理機能の強化は導入を検討するクライアントに対して安心感を与えられる材料にもなるので嬉しいですね。

「WinDirector ver.2.0」はオープン価格。管理に課題がある場合は一度相談してみるのも良いかと思います。

引用元

縦のものを横にする

winactorでexcelの繰り返し操作を行う際、行をカウントアップして縦に処理をさせるように設計するのが一般的だと思います。
今回は、excelの縦にあるものを別のexcelの横の列に入れてほしいという要望でした。

縦であれば行は数字なのでカウントアップで一つずつ下にセルを下げることで順番に値を取得できます。しかしながら、アルファベットの羅列である列はカウントアップでは認識させることができません。

そこでデータ参照元ファイルと転記先ファイルの他にもう一つ、列参照用のファイルを用意しました。列参照用ファイルには縦にABCDE…と記載しておきます。関数のCHARを使うことでアルファベットを連番で記載できます。

この縦に記載されたアルファベットを取得して変数に格納し、転記先ファイルへの値の設定で列に変数を指定します。あとは繰り返し時にカウントアップでアルファベット取得を一段ずつ下げていけば、転記先ファイルの列に対応できるというわけです。

excelの縦のデータをexcelの横で集計したいと言われたら、この方法を試してみてください。
ちなみにアルファベットを連番にする関数は以下のサイトで詳しく紹介されているので参考にしてみてください。

まるでEVAに乗っているような感覚

RPAと人が協業する運用を設計しました。その業務は主にシステムに入力を行う一次処理と、主に入力された内容をチェックする二次処理とに分かれていて、一次処理をRPA、二次処理を人が行う運用設計です。
但し、一次処理においても盲目的に入力すればいいというわけでもなく、都度一次処理者もチェックを行うことが求められる業務でした。

今回設計したのは人は一次処理においてはRPAの指示に従ってチェックと一時停止したRPAの再生を行なってもらうようにし、さらにRPAから二次処理を求められたらRPAが入力した内容をチェックして、問題なければ一時停止したRPAを再生して、と、この一連の流れを繰り返すだけというものです。

新世紀エヴァンゲリオンというアニメで主人公の碇シンジがエヴァに乗ることにうんざりして「目標をセンターに入れてスイッチ」とぶつぶつ呟きながらエヴァを操縦しているシーンがありましたが、今回設計した運用を体験したメンバーは、まさにあのシンジ君の気持ちになる、とコメントしてました。

人をRPAのシナリオに組み込むという半自動シナリオ。これからミスの測定や処理効率などの検証を行いますが、果たして、吉と出るか凶と出るか、検証結果が非常に楽しみです。
続きを読む
スポンサードリンク
ギャラリー
  • ロボットと擬似会話を楽しめるシナリオ
  • ロボットと擬似会話を楽しめるシナリオ
  • RPA女子プロジェクト
  • IEのダウンロードの表示を活用する
  • IEのダウンロードの表示を活用する
  • RPAの導入手順